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  • 執筆者の写真AOI

ブロックチェーン/マルチチェーン勉強会・イベントレポート

5/28日に六本木のOzon labs Spotにて行われた、「2023年マルチチェーンプロジェクトの動向と展望」というイベントの参加レポートです。


マルチチェーンという自分が全然知らなかった分野の話だったのですが、すごくわかりやすく聞けたので、勉強になるイベントでした!


イベント概要


テーマ

マルチチェーンプロジェクトの現状と、これからの展望について


主催者


登壇

FUJITA TAKUYAさん(https://twitter.com/peaceandwhisky kobatakeさん(https://twitter.com/kobatake00000


イベントの流れ


1. マルチチェーンの解説

主催者のMaliさんが司会で、FUJITA TAKUYAさんが主にブロックチェーンの相互運用を目指しているCosmosの解説を、kobatakeさんが、ethereum killerとして有名なAvalancheの解説をしてくださいました。

なぜ、マルチチェーンが必要なのかというところの説明から、それぞれのプロジェクトが目指しているところ、Ethereumとの差別化点や関係性など、マルチチェーンの知識があまりない人でも理解できるような構成になっており、マルチチェーンという考えに初めて触れる自分にとってはすごくわかりやすかったです。


2. ネットワーキング

ご飯を用意していただけたので、それを食べながら参加者同士での雑談タイム。

自分はブロックチェーン関連のイベントに参加するのが初めてだったので、色々と教えてもらい刺激になることが多い時間でした。

ETHGlobal Tokyo参加してきましたという方がいたので話を聞いたり、今後のブロックチェーンビジネスの展望について話したり、普段はしない話をたくさんできたので楽しかったです。


感想

ブロックチェーンに関してのイベントは初めて参加したので、結構緊張していましたが、楽しめる雰囲気で良かったなと思っています。 また、自分はあまり周りにはブロックチェーンについて深い話をできる方がいなかったのですが、そういった話もできてすごく刺激になりました。 ブロックチェーンはまだまだニッチな分野なので、勉強してみたいけど…と思っている方はぜひ参加してみてほしいなと思うイベントでした。


マルチチェーンとは

ここからは、イベントで学んだマルチチェーンについて、自分なりの解釈と考えについて簡単にまとめておきます。


マルチチェーン構想の発端

現在は、Ethereumを中心として様々な分散型アプリが作られている状態だが、今後アプリが増えていくにつれて、トランザクション量も増え、その増加に対応できなくなるのではという問題(スケーラビリティ問題)が存在する。

このような事態を解決するために、各分散型アプリが独自のチェーンを持って、そのチェーン同士が連携しあえば良いのではというのがマルチチェーン構想の発想である。

つまり、マルチチェーンとは単一のチェーンに依存するのはやめて、用途に合わせてたくさんのチェーンが存在させようよという考え。


マルチチェーンとCosmos

Cosmosは規格の異なるブロックチェーン同士でも相互に運用できるということの実現を目指しているコミュニティ。

ブロックチェーンが相互に運用できるようにする規格の作成や、独自のブロックチェーンを作成するための開発者ツールの提供などを行っている。

参考資料(詳しくはこちら) https://lab.stir.network/cosmos-overview/


マルチチェーンとAvalanche

AvalancheはEthereum Killerとして有名なブロックチェーンの一つ。

独自のコンセンサスアルゴリズムを採用しており、それによって高いスケーラビリティを実現している。

こちらも、サブネットという仕組みで独自のチェーンを作成することができ、そのサブネットに関しては作成者が細かくカスタマイズができるようになっている。

参考資料(詳しくはこちら) https://lab.stir.network/2022/10/19/avalanche-big-picture/


マルチチェーンについての考察

最後に自分がちょっと考えたことについて、メモとしてまとめておきます。


ゲーム分野 現在のEthereumだと、データを取得する際のレスポンスに時間がかかるなという印象があったので、レスポンスのスピードが大事なゲームの分野などにおいては独自のチェーンでレスポンス速度の改善などができたらすごく嬉しいだろうと思う。


プライバシー保護機能 プライバシー保護機能をもったチェーンというのも見かけたがかなり需要がありそうに感じた。どこからどこまでがプライバシーとして保護されるのかはわからないが、プライベートチェーンのようにデータを秘匿しながら、あらゆるパブリックチェーン(Ethereumなど)との相互運用ができたらなという考えは前々から話をしていたので、実現できそうなのは魅力的。 パブリックでトークンを発行して、そのトークンに対する処理をプライベートで行うみたいな。


ガス代問題の解消 自分たちでチェーンを作成して、自分たちでバリデーターをすれば、ガス代は必要なくなるよねという話。これをパブリックでやるのはどうなんだと思うが、社内運用のブロックチェーンならばありなのではと思う。 自社内でも、社内ブロックチェーンがあったらこんなことができそうというアイデアはたくさん出ていたので、費用感次第では試してみたくはある。 あと、こちらも完全なプライベートではなくパブリックに繋げられるのが嬉しい。



それぞれ、実際に自分が考えているものが実現できるのかに関しては調査が必要ですが、マルチチェーンの話を聞いて思いついたことをまとめてみました。

これで、イベントレポートとマルチチェーンの話については終わりたいと思います。 ここまで、読んでくれてありがとうございました。

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